皆さん、こんにちは。
今日は、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いについて書いてみました。
オフセット印刷とオンデマンド印刷
正直あまり聞きなれない用語ですよね?
簡単に言うと、印刷の際に"版"を使う(オフセット)or使わない(オンデマンド)という事になります。
オフセット印刷は"版"を用いて、一度に大量の印刷を行う事が出来るので、時間分のコストを抑える事ができます。
オンデマンド印刷は"版"を用いないので、版にかかる機材や料金コストを抑える事ができます。
家庭用のインクジェットプリンターとは全く違う印刷法なので、ご説明いたしますね。
[オフセット印刷]
オフセットは版を作って行う印刷で、少部数でも印刷にかかる費用は同じなので、少部数のモノは1部あたりの単価がどうしても高くなります。
しかし、一度に沢山の印刷物を作る事が出来るので、大量に印刷物が欲しい場合は、印刷時間などにおいてコストを抑える事ができます。
印刷技術の向上により、オフセット印刷は10〜20ミクロンのサイズで印刷が可能になり、通常では潰れてしまうような濃度差や、印刷で飛んでしまうような細い線などの再現性のほかに、印刷機やその方法などによって、モアレを防ぐ印刷をすることもできます。(FM印刷など)
あとは色見など印刷機側でインクを調整する事も可能です。
版を用いる事によって、色インク以外のモノを印刷する事も可能です。(ステルスアートなど)
[オンデマンド印刷]
簡単に言うとデジタルコピー機と同じ方式で版を必要としない事や、大きな印刷機が必要でない事、オンデマンドの機械だけで運用する事ができる点などにより、低コストで運用できます。 〜500部。 〜60Pくらいのモノに最適です。
機械にもよりますが、一般的なオンデマンド印刷機はトナーを用いる為、100%のベタ面への印刷がハッキリ・綺麗にでます。出力機側の設定によりオフセット並の細い線の再現率も同等レベルです。
オンデマンド印刷は、家庭用プリンタの高性能版のような存在なので、原稿によってはモアレが発生してしまいます。また、小さなアミ点のものは印刷時に飛んでしまう恐れがありますので注意が必要です。
◆モアレてしまう原稿◆
アミ点がグレースケールになっている。
アミ点にアンチエイリアスがかかっている。
拡大・縮小・回転などの処理を行ない、アミ点の形が均一になっていない原稿。
•FM印刷…微細な点の集散で階調を表現することにより、モアレの出にくい印刷が可能になります。⇒FM印刷について
•AM印刷…規則的に並んだアミ点の大小で階調を表現します。アミ点が不規則に並ぶと印刷時モアレが発生します。
※モアレ=印刷の仕上がりに見られる意図しない柄の出現のことをいいます。PDF、PSDやTIFF、EPSなどの画像でおこります。
当店もこの2方式の印刷を行っておりますますが、基本的に1000枚以下の小ロットをオンデマンド、1000枚以上のロットをオフセットで行っております。
印刷といっても色々な方法があり、状況によって使途は様々です。
いかにクオリティーを維持してコストを下げ、お客様にご満足いただく商品とプライスを提供できる裏にはこういった印刷方法の使い分けがあるんですね~
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